参加者の共通体験をきっかけとし、
その体験下で心に残った本の一文、目に留まった記事、記した言葉などを壁に貼り、
それぞれの記憶の集積を一面の壁として仕上げるプロジェクト。
上から和紙で覆うことでうっすらと記憶の断片が透けて見えてくる。
参加者が時を経て再度訪れた時、
訪問者がこの壁と対峙した時、
建物を通してどんな対話が生まれるだろうか。
建物は人々の営みの記憶を宿しながら存在感を強めるという側面があるが、
本プロジェクトでは、その表象として建物の価値についての問いかけを試みている。
DATA
- Title
- Team
- Completion
記憶する壁
奥村梨枝子、髙橋慶成
2021.05