今なお職人文化が息づく東京の下町台東区に位置し、
雛人形・五月人形の「無形文化財」に指定された人形師原米洲氏の技術を伝える米洲のギャラリー。
金属で組み合わされた展示棚の床面(舞台)が、
たなびく金雲のように漂流しながらそれぞれの世界を包み込み、
壁や天井からの照明も加わって幻想的な広がりを演出している。
歴史ある米洲の人形が、まるで屏風絵や絵巻物の金雲の向こうに垣間見える物語のように
それぞれの小さな世界に浮かぶ。
ファサードは、ドットの濃淡を用いて現代的に再解釈された朽木雲の文様を通して
光が透過し、空間全体を柔らかく包み込むデザインとした。
DATA
- Title
- Team
- Usage
- Address
- Floor Area
- Completion
- Photo
米州ギャラリー
Architect / 佐々木龍一、奥村梨枝子 Lighting / CHIPS LLC.
ギャラリー
東京都台東区
80.70㎡
2015
太田拓実