Where the Light is

Architecture

築20年ほど経つ集合住宅の1住戸。「肌と被服」をテーマにリノベーションの可能性を探った。<1.住戸全体の改修は段階的を進める(今回は和室と玄関部分をつなげ、オフィスに変える。)>、<2.解体した空間を見てから具体的なプランニングを行う>という手法をとることにした。建物が本来持つ「肌」を目の当たりにし、どのように、どれだけの「服を着せる」のかを考えた。不要な覆いを取り除き現れた「素肌」の個性に合う素材選択で意識したのは[光の居所]だ。既存スラブの凹凸を包み込み、光を受けて刻一刻と表情を変えるエポキシ樹脂の床。玄関ではメッキ加工をされていない銅板が躯体壁を柔らかく照らす。随所に配したステンレスの鏡面板は風景を映し込みつつ鈍い光を発し、ウォールナット色に落ち着かせた木壁は傾いた日差しを浴びて優しく浮かび上がる。この空間で過ごす中で感じることを、次の段階への創造へつなげていく。

DATA

Title

光の居所

Team

奥村梨枝子、髙橋慶成

Construction

施工:マゴメ工務店、床施工:中村塗装工業所、家具:NAREU

Usage

自宅兼オフィス

Completion

プロジェクト進行中